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第60回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展・バチカン館 ベネチア・ジュデッカ島 第60回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展・バチカン館 ベネチア・ジュデッカ島

ベネチア:「沈黙の叫び」表現、第60回ビエンナーレ・バチカン館

バチカンは「第60回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展」に参加、ジュデッカ島の女子刑務所を会場に4月20日から11月24日まで展示を行なっている。

 バチカンは「第60回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展」に参加、ジュデッカ島の女子刑務所を会場に4月20日から11月24日まで展示を行なっている。

 教皇庁が「ベネチア・ビエンナーレ国際美術展」に参加するのは、今回で3度目となる。

 2024年度のバチカン館のテーマは、「わたしの目で」。

 教皇庁文化教育省長官ジョゼ・トレンティノ・デ・メンドンサ枢機卿は、今回のビエンナーレにおけるバチカン館のテーマおよび会場選択のための重要なきっかけとなった出来事として、昨年6月、バチカン美術館・現代アートコレクション開設50周年を記念し、システィーナ礼拝堂で行われた教皇フランシスコとアーティストたちとの出会いに言及。

そこで教皇が、貧しく辛い状況を生き、声を持たない人々の存在を忘れないようにと招きつつ、「彼らの沈黙の叫びを伝える者となってください」と言った言葉を思い出している。

 同枢機卿は、刑務所を会場とするバチカンの展示について「人間性へと開くパビリオン」と形容。アーティストたちは、何も持たずにこの刑務所を訪れ、そこで得た人々のストーリーやそのイメージ、苦悩の叫び、虚無、心からの希望などを、芸術を通して、一つの大きな「たとえ」として表現している、と述べている。

 参加・展示アーティストは、マウリツィオ・カテラン、ビントゥ・デンベレ、シモーネ・ファタル、クレア・フォンテーヌ、ソニア・ゴメス、コリタ・ケント、マルコ・ペレゴ&ゾーイ・サルダナ、クレア・タブレ。

 バチカン館の見学は予約を必要とし、訪問者は受刑者および展覧会関係者の案内を受けて見学することになる。

28 4月 2024, 10:18