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教皇聖ピオ10世 教皇聖ピオ10世 

教皇フランシスコ、聖ピオ10世めぐる本に序文

教皇フランシスコは、聖ピオ10世をテーマにした本に序文を寄せられた。

 教皇フランシスコは、聖ピオ10世(257代目ローマ教皇、ジュゼッペ・メルキオーレ・サルト、在位:1903-1914)をテーマにした著作品に序文を寄せられた。

 このたび教皇が序文を寄せられた本は、教皇庁国務省職員、ルーチョ・ボノーラ神父の著作『ピオ10世へのオマージュ、同時代の肖像』(出版社:Edizioni Kappadue)。

 同書への序文で、教皇はご自身がピオ10世に対して常に抱いてきた深い敬愛の念を表された。

 教皇は、ご自身のブエノスアイレス大司教時代、教会暦で聖ピオ10世を記念する8月21日、司教区内のカテキスタたちの集いを開いていたことを回想。子どもや大人たちに信仰の真理を伝える人たちと過ごす時間を味わいながら、その中でピオ10世が「カテケーシスの教皇」としていかに知られ親しまれていたかを思い起こされた。

 また、教皇フランシスコは、聖ピオ10世は柔和だが強く、謙遜であると同時に明快であり、教会における聖体の重要性と、信仰における真理への同化の必要を理解させた教皇であったと記された。

 同時に、聖ピオ10世が世界大戦を前に涙を流し、権力者らに武器を収めるよう懇願したことを振り返りつつ、今日のこの悲劇的な世界においてご自分も抱く同様の思いを述べている。

 さらに、教皇は、聖ピオ10世の小さき人々、貧しい人々、災害の被災者らに寄り添う心を指摘。

 聖ピオ10世の聖遺物が北イタリアの各地を巡礼した際、年代を問わず非常に多くの信者らが熱心に集ったことに触れた教皇は、これは聖ピオ10世が今日も教会と人々に関わり続けている証しであるとし、同教皇がこれからも教会の心の中に深く生き続けることを願われた。

18 4月 2024, 14:09