聖三位一体:教皇、バチカンで「世界子どもの日」のミサ

教皇フランシスコは、カトリック教会の「第1回世界子どもの日」、バチカンでミサをとり行われた。

 カトリック教会の「第1回世界子どもの日」(2024年5月25日・26日)の二日目、教皇フランシスコは、子どもたちのためにバチカンでミサをとり行われた。

 青い空の下、聖ペトロ広場で捧げられたミサには、前日の競技場での集いに続き、およそ5万人が参加した。

 典礼暦で「三位一体」を祝ったこの日、教皇はミサの説教で至聖なる三位一体の神秘を子どもたちに説明された。

 「親愛なる子どもたち、皆さんは今、一緒に神様にお祈りするためにここにいます、そうでしょう?」と教皇は語りかけながら、「わたしたちは神に祈ります。神である御父、神である御子、神である聖霊に祈ります。三位は一体です」と述べられた。

 そして、「御父はわたしたちを創られました。神はわたしたちを愛しておられます。わたしたちが御父に祈る時、皆が祈るお祈りは何と言いますか。主の祈りです。わたしたちの父である神に、生活の中で見守ってくださるようにと、成長させてくださるようにと、いつも祈りましょう」と語られた。

 次に教皇は、「御子のお名前は何と言いますか。そう、イエスです。イエスにわたしたちを助けてくださるように、そばにいてくださるようにと祈りましょう」、「わたしたちが聖体拝領する時、わたしたちはイエスをいただくのです」、「イエスはいつでも、すべてをゆるしてくださいますが、わたしたちはゆるしを願う謙虚さを持たなくてはなりません」と話された。

 さらに、教皇は「聖霊はわたしたちの中におられる神です。わたしたちは洗礼において、秘跡において、聖霊を受けます。聖霊は生活の中でわたしたちに寄り添ってくださいます。何かしてはいけないことをしようとする時、心の中でわたしたちを叱ってくださる方です」と述べられた。

 教皇は、「親愛なる子どもたち、わたしたちが幸せなのは、わたしたちが信じる者だからです。信仰はわたしたちを幸福にします」と話し、三位一体の神に祈るように招かれた。

 また、教皇は「わたしたちキリスト教信者は一人のお母さんを持っています。わたしたちの天のお母さまは何と言う方ですか。皆さんは聖母への祈りを知っていますか」と尋ね、子どもたちとアベ・マリアの祈りを唱えられた。

 「皆のために祈りましょう。わたしたちが前に進めるようにと。ご両親や、お祖父様、お祖母様のために祈ってください。病気の子供たちのために祈ってください。平和のために、戦争がないようにと祈ってください」、教皇は説教の中で子どもたちにこのように願われた。

 ミサの後半、教皇は子どもたちとお告げの祈りを唱えられた。

 そして、教皇は、次回の「世界子どもの日」の集いは2026年9月に開催の予定である、と告げられた。

26 5月 2024, 21:10