ヴェローナ:教皇、子どもたちと対話を通し交流
教皇フランシスコは、5月18日、イタリア・ヴェローナを訪問、子どもたちとの交流を行われた。
同日朝、ヴェローナに到着された教皇は、サン・ゼーノ教会での司祭・修道者との集いに続き、同教会前でおよそ7千人の少年少女たちとお会いになった。
対話の形で行われたこの出会いの中で、教皇は子どもたちの質問に答えられた。
たとえば、「福音書の中でイエスは使徒たちを召され、彼らが完璧ではなかったにも関わらず、ご自分に従うようにと言われました。どうしたらわたしたちはイエスの呼びかけを聞くことができますか」という問いがあった。
これに対し、教皇は、「イエスの弟子たちが普通の人たちだったように、普通の子どもたちもイエスの声を聞くにはどうしたらよいでしょうか」と繰り返しつつ、「お父さんやお母さん、お祖父さんやお祖母さんといる時、皆さんは良く感じますね。そこには愛があるからです。また、皆さんが善いことをする時、良く感じます。それに対して、皆さんが嘘をついたり、兄弟と喧嘩する時、悪く感じるでしょう。こうして、皆さんは感じ、聞き分ける力を持っているのです。イエスが皆さんに話しかける時、皆さんに良いものを、喜びを心に感じさせます」と話された。
また、「イエスは弟子たちを世界中におくられました。わたしたち子どもたちが世界で平和のしるしとなるためにはどうしたらいいですか」という問いがあった。
教皇は、「今、世界で戦争が起きていることを皆さんは知っているでしょう。ウクライナや、聖地、アフリカ、ミャンマーなど、世界では多くの戦争があります」と話しかけながら、「イエスが説いたのは戦争ですか、平和ですか」「わたしたちは、分かち合い、善の種をまき、他者に耳を傾け、皆と遊び、喧嘩をしないことで、平和のしるしにならなければなりません」と答えられた。
教皇は子どもたちに、「皆さんが善いことをしたいと願う時、世間の流れに逆らうことを恐れてはなりません」とも話された。
教皇は子どもたちと「主の祈り」を唱え、祝福を与えられた。