「人生は常に生きる価値がある」教皇、ヴェローナの刑務所訪問で
教皇フランシスコは、イタリア・ヴェローナの刑務所を訪問された。
教皇フランシスコは、5月18日、イタリア・ヴェローナ市のモントリオ刑務所を訪れた。
モントリオ刑務所は、1995年、ヴェローナのかつての刑務所にかわるものとして開所した。現在の受刑者数は、592人。
同刑務所を訪問した教皇は、受刑者はもとより、刑務官やボランティアの人々とお会いになった。刑務所の庭で行われた集いで、教皇は人々のコーラスや拍手による温かい歓迎を受けられた。
この席で教皇は、「わたしにとって刑務所の訪問はいつでも大切な時間です。なぜなら刑務所は偉大な人間性の場所だからです。その人間性は、時に困難や、罪の意識、裁き、無理解などに苦しめられている一方で、力や、赦しや自由の望みに満ちているからです」と話された。
「今日、この人間性の中に、皆さんの中に、わたしたちの中に、キリストの御顔を、いつくしみと赦しの神の御顔を、見ることができます」と述べた教皇は、しばしば過密のために緊張や苦労が絶えない刑務所の状況にご自身の寄り添いを表明しながら、同時に刑務所生活の改善のための継続的な努力を当局に願われた。
「人生は常に生きる価値があり、たとえすべてが真っ暗に見える時でも、そこにはいつも未来への希望があります」「最悪な時でも、自分の中に閉じこもってはいけません。自らの苦しみを神に話し、仲間や周りの人々と互いに助け合いましょう」と教皇は招かれた。
間もなく、教会にとって回心と解放の年である聖年が始まることに言及した教皇は、聖年が皆にとって、信頼のうちに再び立ち上がり、自分の人生を手中に取り戻すための助けとなることを祈られた。
この後、教皇は受刑者らと昼食を共にされた。
18 5月 2024, 22:39