教皇フランシスコ 2024年6月30日のお告げの祈り 教皇フランシスコ 2024年6月30日のお告げの祈り  (ANSA)

教皇「今日もまだ迫害の時代」ローマ教会最初の殉教者たちの日に

教皇フランシスコは、今日も信仰のために迫害されているキリスト者たちに言及された。

 教皇フランシスコは、6月30日(日)のお告げの祈りで、今日も絶えることがない、キリスト教信仰のための殉教や迫害に触れられた。

 カトリック教会の暦は、使徒聖ペトロと聖パウロの祭日(6月29日)の翌日、ローマの教会の最初の殉教者たちを記念する。

 この日は特に、ネロ帝時代、64年7月19日に起きた「ローマの大火」後、その罪をキリスト教徒に負わせて始まり、67年頃まで続いた、長い残忍な迫害により殉教した多数のキリスト者たちに捧げられている。使徒聖ペトロと聖パウロもこの時代の迫害によって殉教した。

 教皇はローマの教会の最初の殉教者たちを思い起こしながら、今日もまだ迫害の時代にあり、殉教者は初代教会の頃よりもさらに多いと述べた。

 世界の様々な場所で、多くの兄弟姉妹たちが信仰のために差別と迫害を受け、あるいは目立たない迫害の形によって殉教に直面していると指摘した教皇は、これらの兄弟姉妹たちを支え、彼らのキリストへの愛の証しに霊的に感化されるようにと招かれた。

 また、教皇は6月最後の日にあたり、「戦争を望む者たちが対話と平和に向けて回心するよう、彼らの心に触れてください」とイエスの聖心に祈ろう、と信者たちを招かれた。

 

30 6月 2024, 20:05

お告げの祈り(アンジェルスの祈り)は、神の御子の受肉の永遠の神秘を思い起こす祈りです。この祈りは、朝の6時、正午、夕方18時頃の3回唱えられ、その時には、お告げの鐘が鳴らされます。アンジェルスの祈りと呼ばれるのは、ラテン語におけるこの祈りの冒頭の部分、– Angelus Domini nuntiavit Mariae – から採られています。この祈りは、イエス・キリストの受肉について語る3つの簡潔な本文と、3回のアヴェ・マリアの祈りからなります。お告げの祈りは、教皇によって、バチカンの聖ペトロ広場で、日曜日とカトリック典礼暦の祭日の正午に唱えられます。祈りの前に、教皇はその日の聖書朗読箇所などを観想する短い説教を行います、祈りの後には、巡礼者たちへの挨拶が続きます。
復活祭から聖霊降臨までは、お告げの祈りの代わりにアレルヤの祈りが唱えられます。これはイエス・キリストの復活を思い起こす祈りで、祈りの終わりには栄唱(グロリア)を3回唱えます。

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