教皇、ニケア公会議1700周年の現地での記念行事に参加を希望
教皇フランシスコは、6月28日(金)、バチカン宮殿で、正教会のエキュメニカル総主教庁の使節とお会いになった。
同使節は、6月29日(土)に祝われる、ローマの保護者、使徒聖ペトロ・聖パウロの祭日のためにバチカンを訪れた。
一方、使徒聖アンデレの日を祝う11月30日には、教皇庁よりエキュメニカル総主教庁へ使節が派遣されるように、両庁は双方の保護聖人の祭日に使節を交換している。
使節を温かく迎えられた教皇は、挨拶の中で、70年前にエルサレムで行われた教皇聖パウロ6世とエキュメニカル総主教アテナゴラス1世との出会いを思い起こされ、両教会の再びの歩み寄りを促したこの出会いは、長い世紀を経て大きな希望のしるしとなった、と述べられた。
2014年には、パウロ6世とアテナゴラス1世の歴史的会見から50年を記念するために、教皇フランシスコご自身とバルトロメオス1世総主教がエルサレムに赴いたことに触れながら、教皇は、両教会の対話は信仰の完全性に何らのリスクをももたらさず、むしろそれは主に対する誠実から生まれた必要であり、わたしたちをすべての真実へと導くものであった、と話された。
まさにこのエルサレム巡礼に続く、2014年6月8日、教皇はバルトロメオス総主教と共に、正教会のエルサレム総主教テオフィロス3世臨席のもと、バチカン庭園にイスラエルの故ペレス元大統領とパレスチナのアッバス大統領を迎えて、聖地および中東、そして全世界の平和を祈ったことを振り返った。
それから10年、教皇は現在の悲劇的な状況を見つめながら、この戦争が終わるように、また戦争の当事国の責任者らが和平の道を見出し、すべての人が互いを兄弟と認められるように、共に祈り続ける必要を強調された。
「希望の巡礼者」をテーマとする来年2025年の聖年に言及した教皇は、この恵みの年を祈りをもって支えて欲しいと願われると共に、この聖年に皆さんのおいでがあればとても素晴らしいものになるでしょう、とエキュメニカル総主教庁関係者に話された。
さらに、2025年は、ニケア公会議開催から1700年を迎えるが、それをどのように記念するかについてエキュメニカル総主教庁と教皇庁キリスト教一致推進省が現在考案中であると教皇は説明。
同公会議が開催された場所での記念行事に、バルトロメオス総主教から招待があったことを明かした教皇は、それは心から望む訪問である、と感謝を表わされた。