教皇フランシスコとアジア太平洋地域の若者たちとのオンライン対話 2024年6月21日 教皇フランシスコとアジア太平洋地域の若者たちとのオンライン対話 2024年6月21日 

教皇、アジア太平洋地域の若者とオンライン対話

教皇フランシスコは、アジア太平洋地域の若者たちとオンライン対話を行われた。

 教皇フランシスコは、6月20日、アジア太平洋地域の若者たちとオンラインで対話された。

 「アジア太平洋地域に架け橋を」と題されたこの催しは、米シカゴのロヨラ大学と、教皇庁ラテンアメリカ委員会の共同企画によるもの。

 教皇と若者との対話、また世界の若者たちの国や地域を超えた架け橋作りを目指すこの試みでは、すでに、南北アメリカ(2022年3月)、アフリカ(2022年11月)、南アジア(2023年9月)の若者たちを対象に3つのオンライン対話が行われている。

 今回の教皇とアジア太平洋地域の若者の対話には、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)、オーストラリア・カトリック大学(オーストラリア)、輔仁大学(台湾)、西江大学(韓国)、上智大学(日本)、サナタ・ダルマ大学(インドネシア)の学生や教員をはじめ、今年9月に教皇が訪問を予定している、シンガポール、東ティモール、パプアニューギニア各国の大学生たちも参加した。

 この対話で、参加者らは自己紹介と共に自らの体験や考えを述べ、教皇はこれに対し、助言やヒントなどを与えられた。

 対話の中では、社会への帰属、アイデンティティー、女性の偉大さ、他者への寄り添いと誰をも排除しない姿勢、信仰と祈りによって結びついた心、信仰に育まれた真のキリスト者となること、水でうすめられた生ぬるいキリスト教への誘惑、過去の悲劇から学び平和のために働くことなどがテーマになった。

 教皇は、イデオロギーという病に注意し、調和を作り出し、他の文化との対話を推進すること、戦争に「ノー」と言い平和を築くこと、失望し希望のない世界でわたしたちの価値観を奮い起こす必要等を若者たちに説かれた。

 

21 6月 2024, 13:53