教皇フランシスコ、ルーテル世界連盟の使節を迎えて 2024年6月20日 バチカン宮殿 教皇フランシスコ、ルーテル世界連盟の使節を迎えて 2024年6月20日 バチカン宮殿  (Vatican Media)

「希望の巡礼を続けよう」教皇、ルーテル世界連盟の使節に

教皇フランシスコは、ルーテル世界連盟の使節とお会いになった。

 教皇フランシスコは、6月20日、ルーテル世界連盟の使節をバチカン宮殿に迎えられた。

 この席で教皇は、「希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように」(ローマ15,13)という使徒聖パウロの言葉を引用しつつ、「希望」をテーマにした挨拶をおくられた。

 教皇は、「希望の巡礼者」をモットーに開催される2025年の聖年は、325年のニケア公会議開催1700周年と重なることに言及。古いニカイア信条は、キリストを中心に据えたエキュメニカルな絆を作るもの、と述べられた。

 まさにイエス・キリストこそエキュメニズムの中心である、と教皇は強調。イエスは人となられた神のいつくしみであり、わたしたちのエキュメニカルな使命は、それを証しすることにある、と話された。

 教皇はまた、1999年10月31日、ドイツのアウグスブルクで、カトリック教会とルーテル世界連盟の代表が「義認の教理についての共同宣言」に署名してから、今年で25年を迎えることにも触れながら、これを和解の歴史のもう一つの希望のしるしとして示された。

 この記憶を生きたものとし、「希望の巡礼」を続けよう、と述べた教皇は、希望の神がその祝福をもって、わたしたちの真理と愛の対話を見守り続けてくださるように、と祈られた。

 

20 6月 2024, 16:02