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教皇庁のスポーツ組織、パリオリンピック・パラリンピック選手らにメッセージ 教皇庁のスポーツ組織、パリオリンピック・パラリンピック選手らにメッセージ 

パリオリンピック・パラリンピック選手らに、教皇庁のスポーツ組織のメッセージ

教皇庁のスポーツ組織「アトレティカ・ヴァティカーナ」は、パリで開催されるオリンピックとパラリンピックの出場選手らに、書簡を通してメッセージをおくった。

 教皇庁のスポーツ組織「アトレティカ・ヴァティカーナ」は、間もなくパリで開催されるオリンピックとパラリンピックの選手らに宛て、書簡を通してメッセージを寄せた。

 「アトレティカ・ヴァティカーナ」は、スポーツ界と対話するための霊的・支援的・文化的行事を通して、バチカンとカトリック教会におけるキリスト教的証しのシンボルとなることを目的とする、教皇庁の公式スポーツ・アソシエーション。

 パリ2024オリンピック競技大会の開会式を翌日に控えた7月25日、「アトレティカ・ヴァティカーナ」は書簡を発表。

 その中で、戦争や、緊張関係、不正義が広がる世界を背景に行われる今大会で、教皇フランシスコも繰り返し支持してきた「オリンピック停戦」と、IOCの「難民選手団」の参加は、スポーツで結ばれた大きな家族が人類の暗い時代に投げかける、平和への呼びかけである、と記した。

 そして、同書簡は、オリンピックとパラリンピック参加選手らに、誰にでも理解できるスポーツという言語による対話を通して、より兄弟愛に満ちた人類は可能であることを示してほしいと励ましをおくっている。

 また、この書簡は、戦争、貧困、不正義、緊張、恐怖といった困難な日常を生き、スポーツが与える希望に支えを得ているすべての選手らを抱擁しながら、彼らこそが「贖いと、希望、インクルージョン」の語り手である、という教皇の言葉を引用している。

 3年前の東京大会から、オリンピックのモットー「より速く、 より高く、 より強く」に、「共に」という言葉が加わったことに同書簡は言及。教皇フランシスコが「アトレティカ・ヴァティカーナ」にかつて贈った「今日、スポーツのためのキーワードは、まさに『寄り添い』である」という助言を、皆さんと喜んで分かち合いたいと述べている。

  「スポーツの経験と態度において、誰も独りではない。一人ひとりの傍には、チームや、家族、共同体がある」と同書簡は指摘。

 「アトレティカ・ヴァティカーナ」は、今オリンピックとパラリンピックが選手らにとって「希望の機会」となると同時に、「平和の計画」「戦争を防ぐ手段」となることを願った。

 

25 7月 2024, 15:09