教皇、ベイルート港爆発事故の犠牲者の遺族らとお会いに
教皇フランシスコは、2020年のベイルート港爆発事故の犠牲者の遺族たちとお会いになった。
8月26日(月)、教皇フランシスコは、2020年のベイルート港爆発事故の犠牲者の遺族らとお会いになった。
レバノンの首都ベイルートの港湾地区で、2020年8月4日に起きた大規模な爆発は、同市の広範囲に被害をもたらし、死者218人、負傷者およそ6千5百人、避難者約30万人を出す惨事となった。
この爆発事故から4年が経過した現在、その原因解明や責任追及は、不安定な政治状況のもと未だ滞っている。
教皇はこの集いで、多くの人の命を奪った爆発事故を思い起こすと共に、犠牲者の遺族たちにご自身の深い祈りと寄り添いを直接伝えられた。
この事故をめぐり、遺族をはじめ、すべてのレバノン国民は、責任と透明性ある回答を得る権利がある、と教皇は述べ、真実と責任の所在の追及を遺族と共に求めた。
また、中東とレバノンの平和を祈る教皇は、レバノンが「平和の計画というメッセージ」「共通善を優先する、多様性の中の共存の召命」を保ち続けることを願われた。
さらに、教皇はレバノンの教会関係者らに「皆さんは独りではない」と励ましをおくり、祈りと具体的な愛の業を通した全教会の連帯を約束された。
26 8月 2024, 17:12