教皇「全人類は平和の福音を必要としている」
教皇フランシスコは、キリスト教徒をはじめ、信仰のために迫害されるすべての人々のために祈る集いに、メッセージを寄せられた。
教皇フランシスコは、キリスト教徒をはじめ、信仰を理由に迫害されるすべての人々のために祈る集いに、メッセージをおくられた。
この集いは「ナザラト委員会」が、イラクのニネヴェ平原からキリスト教徒が「イスラム国」(IS)によって追われて以来、10年にわたり主催しているもので、毎月20日、キリスト教徒はもとより、世界各地で信仰のために迫害されるすべての人のためにロザリオの祈りを捧げてきた。
イタリアのリミニで自然な形で生まれたこの祈りの集会は、イタリアだけでなくヨーロッパ諸国の13の都市に広がった。参加者の中には、27の観想修道会なども含まれる。
集いでは、祈りのほかに、信仰体験の分かち合いや、特に中東のキリスト教徒たちに向けた支援金の募金などが行われる。
「ナザラト委員会」の誕生から10年を機にメッセージを寄せられた教皇フランシスコは、迫害されるキリスト教徒や、紛争の中で生きる多くの兄弟姉妹たちに関心を向けたこの活動にお礼を述べられた。
不正義、横暴、憎しみ、貪欲によって傷けられた人々の痛みに一致し寄り添う、愛にあふれた証しに教皇は感謝を表明。
全人類は、今日、かつてなく平和の福音を必要し、すべてのキリスト者はそれを告げ知らせ、分かち合うよう召されている、と記された。
教皇は、聖母の助けによって、この集いに賛同するひとたちが、すべての人の尊重と、インクルーシブな兄弟愛の文化を推進することができるように、また聖母が、平安と調和に満ちた未来のために、わたしたちの心に希望の火を灯してくださるようにと祈られた。
16 8月 2024, 18:02