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2024年度「市民間の友情のためのミーティング」の会場 イタリア・リミニ 2024年度「市民間の友情のためのミーティング」の会場 イタリア・リミニ 

「本質の追求を」教皇、リミニ・ミーティングにメッセージ

教皇フランシスコは、イタリア・リミニで開催される「第45回市民間の友情のためのミーティング」にメッセージをおくられた。

 教皇フランシスコは、イタリアのリミニで開催される「市民間の友情のためのミーティング」にメッセージをおくられた。

 「市民間の友情のためのミーティング」(通称:ミーティング・リミニ)は、国・宗教・文化・職業等の違いを超えた人々の出会いと対話を育み、友情と連帯を生み出すことを目的に、毎年8月下旬に行われる恒例のイベント。

 1980年、カトリック運動「コムニオーネ・エ・リベラツィオーネ」のメンバーによって創始されたこのミーティングは、今日では教会関係者はもとより、多分野からの関心と参加を得て、重要な対話と交流の機会を提供している。

 45回目を迎える今年のミーティングは、「本質を追求しないならば、何を探すのか」をテーマに、8月20日(火)から25日(日)まで行われる。

 教皇はミーティング・リミニの開幕にあたり、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通し、リミニ教区のニコロ・アンセルミ司教に宛て、メッセージを寄せられた。

 この中で教皇は、冷たい戦争の風が吹き、不正義や暴力、不平等が繰り返され、深刻な気候危機に脅かされる今日、どのように生き、希望すべきかを立ち止まって考えることが不可欠であると述べている。

 こうした中、教皇は、神との出会いに心を開き、一人ひとりが自分と他者、また現実について自覚するために、忍耐や苦難、失敗をも考察の機会とするよう招いている。

 「本質を乞う者」、「人生に意味を与えるものを求める者」となるよう励ます教皇は、高みを目指す人が不要なものを脱ぎ捨てるように、わたしたちも日常生活を重くしているものから解放されることで、人生の価値は物や成功や競争の中にではなく、わたしたちを支える愛、すなわち神との友情の中にあることを発見することができるだろう、と記している。

 教皇は、わたしたちにとって本質的で、最も美しく魅力的、かつ必要とされるものは、イエス・キリストにおける信仰である、と強調。主だけが、逆境の中でわたしたちの脆い人間性を救い、神なくしては不可能な喜びを体験させてくださる、と述べた。

 本質、すなわちイエスに立ち返ることは、現実から逃避することではなく、むしろその反対に、歴史に深く入り込み、試練に立ち向かい、たとえそうするだけの価値がないように思われる時でも、挑戦し愛する勇気を見つけるための条件である、と教皇は指摘している。

 「市民間の友情のためのミーティング」の目的を分かち合われる教皇は、本質に注目することが、わたしたちの人生を手中に取り戻し、それを愛といつくしみと憐れみの道具とすることを助けてくれるだろう、と記された。

20 8月 2024, 11:54