教皇、メジュゴリエに集う若者たちにメッセージ
ボスニア・ヘルツェゴビナの聖母巡礼地、メジュゴリエでは、8月1日から6日まで「第35回インターナショナル・ユース・フェスティバル」が開催されている。
教皇フランシスコは、「おとめマリアとの交わりにおいて、イエスと出会い、信仰の火を燃え立たせるために」メジュゴリエに集った多くの若者たちに、メッセージをおくられた。
教皇はこのメッセージで、今年のフェスティバルのテーマ「マリアは良い方を選んだ」(ルカ10,42)を示しながら、参加者たちの霊的な成長のための助言を与えられた。
「マリアは良い方を選んだ」、イエスがマルタとマリアの姉妹の家を訪れた時に述べたこの言葉は、主の真の弟子が御言葉の傾聴においてとるべき態度を思い出させるもの、と教皇は記された。
教皇は「マリアはイエスが自分の家に入られただけでなく、自分の心の中にも入ろうとされていることを悟った。実際、マリアは主の足もとに座って御言葉に耳を傾けた。こうしてマリアは『良い方』を選んだのであり、それは『取り上げてはならない』ものであった」と述べている。
また、教皇は、もう一人のイエスの真の弟子、ナザレのマリアに注目。おとめマリアが神の御言葉を心に受け入れ、自身のすべてを捧げて神のご計画に参与し、イエスの誕生から受難と死まで、そして弟子たちと共に迎えた聖霊降臨に至るまで、その使命を誠実に注意深く果たしたことを思い起こしつつ、おとめマリアもまた、主イエスという「良い方」を選んだ、と強調している。
教皇は若者たちにもキリストの真の弟子になるようにと呼びかけ、そのために御言葉に照らされ、ゆるしの秘跡と聖体の秘跡に与り、聖体礼拝を通して主と心と心の出会いを持つようにと勧めている。
福音を告げるのは司祭や修道者だけの務めではないと述べた教皇は、若者たちに、特に具体的な日常の生活を通してキリストの生き生きとした現存を証しして欲しい、と希望された。