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記者団と対話する教皇フランシスコ 2024年9月13日 東南アジア・オセアニア訪問後の帰国便機内で 記者団と対話する教皇フランシスコ 2024年9月13日 東南アジア・オセアニア訪問後の帰国便機内で  (VATICAN MEDIA Divisione Foto)

東南アジア・オセアニア訪問めぐり、教皇、記者団と対話

教皇フランシスコは、東南アジア・オセアニア訪問からの帰国便の機内で、記者団と対話された。

 教皇フランシスコは、東南アジア・オセアニア4カ国歴訪からの帰国便機内で、随行の記者たちと対話された。

 教皇は、9月2日から13日まで、第45回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)として、インドネシア、パプアニューギニア、東ティモール、シンガポールを訪問。

 13日、帰国のためにシンガポールからローマに向かう特別機の機内で、記者団の質問に答えられた。

 対話の内容は、このたびのアジア・オセアニア訪問に関連したもの、世界各地の情勢をめぐるものなど多岐にわたった。

 シンガポールの印象について、教皇は、「東洋のニューヨーク」と呼ばれていると聞くように、その発展、清潔さ、人々の礼儀正しさ、都市の高層建築群、偉大な多宗教文化などが心に残ったと話しつつ、特に、諸宗教関係者との出会いは、兄弟愛の見本と言えるものであった、と述べた。

 東ティモール訪問中、教皇は「ワニ」に注意するようにと言ったが、それはどういう意味か、という質問が同国の記者からあった。実際、教皇は同国でとり行なったミサの中で「皆さんの文化や歴史を変えに来るワニに気をつけなさい」と言われている。これについて教皇は、東ティモールにはシンプルで家族的で喜びに満ちた文化、いのちの文化があるが、その調和を破壊するために外からやってくるかもしれない思想について話すために、ワニのイメージを用いた、と説明された。

 インドネシアの記者は、同国やパプアニューギニアでは、鉱物資源分野への投資が一部の人々に占められ、地域の人や先住民の人たちはこの事業から生まれる恩恵を受けることができないが、これをどう思うか、と質問。教皇は、教会の社会教説は、社会の様々な分野間にはコミュニケーションが重要であると言っている、と回答。同国で発展させるべきことの一つは、まさに社会的関係である、と話した。

 この帰国便機内にはパプアニューギニアの記者はいなかったため、バチカンのブルーニ広報局長が代わって、教皇に同国の訪問についてのコメントを求めた。教皇はパプアニューギニア訪問で、大きな発展の途上にある国を見た、と語った。教皇は特に同国訪問中、バニモに赴いたが、それはそこで働くアルゼンチン出身の司祭や修道女たちに会うためであった、と話された。教皇は同地で素晴らしい教会の組織を目にし、森林に分け入り奉仕する宣教師たちと会うことができた、と振り返った。

 東南アジア・オセアニア歴訪以外のテーマでは、中国と教皇庁の司教任命をめぐる暫定合意の更新の時が間近に迫っているが、これまでに得た対話の結果に満足しているか、という問いがあった。これに対し教皇は、中国との対話に満足している、結果は良好で、司教の任命にも善意をもって働いている、と答えた。教皇は、中国を訪問できたらと思っており、その意味で中国は自分にとって一つの憧れであると述べると共に、中国は教会にとって、期待であり、希望であると話した。

 米国の大統領選挙で、妊娠中絶に賛成である候補者と、移民の追放を望む候補者との間でどちらを選ぶべきかについて、カトリックの有権者にどのような助言ができるか、という質問がなされた。教皇は、「移民を追い出す者も、赤子を殺す者も、どちらもいのちに反する」と強調。移民を追いやり、働く可能性を与えず、受け入れないことは重大な罪であり、堕胎は一人の人間を殺すことである、と述べた教皇は、「まだましな悪の方を選ばねばならない」、「わたしには分からない。それぞれが良心のうちに考え、行って欲しい」と答えた。

 パレスチナのガザ地区に停戦と待ち望まれる平和が訪れるように、教皇庁が仲介する可能性はあるか、という質問に、教皇は、教皇庁はそのために働いている、と述べた。毎日ガザ地区の小教区に電話していることを明かした教皇は、そこにはキリスト教徒とイスラム教徒、合わせて600人が兄弟のように暮らしているが、彼らが語ってくれることは、悲惨で困難なことである、と話した。「自衛戦争だとか、そうでないとか言われるが、時々、戦争はもう十分だと思う」と述べた教皇は、「より大切なのは、兄弟愛であって、兄弟を殺すことではない。兄弟愛とは手を差し伸べ合うことである」「最後には、戦争に勝った者は、大きな敗北を見出すだろう。戦争は常に敗北である」と語った。

14 9月 2024, 14:49
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