教皇、ブリュッセルの小教区で難民や貧しい人々と朝食
教皇フランシスコは、ブリュッセル首都圏地域サン=ジルの小教区で、難民や貧しい人々と朝食を共にされた。
ベルギー訪問中の教皇フランシスコは、9月28日午前、ブリュッセルの小教区を訪れ、難民や貧しい人々と朝食を共にされた。
当初予定されていなかったこの訪問は、サクレ・クール大聖堂でのカトリック教会関係者との集いの前に行われた。
早朝、教皇が訪れたのは、ブリュッセル首都圏地域の基礎自治体の一つ、サン=ジルにある、同名の小教区の教会。
このサン=ジル教会では、毎朝、聖堂内の本廊にテーブルを設け、ベルギー人、外国人を問わず、恵まれない人々に「朝のコーヒー」を提供している。
また、同教会の共同体は、仕事を持たない人々に職業訓練としてビール製造を教えている。製造されたビールは、教会の慈善事業の予算を補うために販売されている。
教皇は、アフリカや、東ヨーロッパ、また地元など、出身も様々な9人とテーブルを囲み、一人ひとりの話に耳を傾けながら、コーヒーとクロワッサンだけのシンプルな、しかし特別な朝食を体験された。
教皇は「朝食に招待してくださり、ありがとうございます。友人たちと一日を始めることは素晴らしいことです。これがサン=ジル教会で味わう雰囲気です」と挨拶された。
また、1本のビールを手渡された教皇は、「ここで愛が交わりと創造性を生み続けるのを見て幸せに思います。皆さんはビールまで発案されました。とても美味しそうなビールです。(飲んだ感想を)あとでお知らせしましょう」と話された。
「互いに相手を愛をもって見ることは、皆を助けることになります。愛は心を温める火です」、「喜びと分かち合いの愛の力は、あらゆる困難より強いものです」と教皇は語りつつ、この朝食のひと時に改めてお礼を述べられた。
28 9月 2024, 17:15