インドネシア:教皇「共にいることの価値を発見しよう」

インドネシアを訪れている教皇フランシスコは、カトリック教会の福祉事業の支援を受けている人々とお会いになった。

 教皇フランシスコは、9月5日午前、訪問中のジャカルタで、カトリック教会の福祉事業の支援を受けている人々との出会いを持たれた。

 インドネシア訪問3日目、諸宗教代表者らとの集いが行われたイスティクラル・モスクに続き、教皇が訪れたのは、今年5月に開所したばかりのインドネシア司教協議会の新本部。

 教皇は司教協議会会館のホールで、病者、障害者、貧しい人々などおよそ100名と私的にお会いになった。

 この出会いで教皇は、インドネシア司教協議会会長、アントニウス・フランシスクス・スビアント・ブンヤミン司教と、視覚障害者の女性、そしてパラリンピックの競泳の代表に選ばれた軽い自閉症と知的障害を持つ青年からの挨拶を受けられた。

 教皇は参加者への言葉で、「インドネシア司教協議会がその創立100周年を皆さんと共に祝うことを選んだのをうれしく思います」と述べた。

 そして、「皆さんは、この群島の空の小さな明るい星、この教会の最も貴重な肢体、宝です」と話された。

 教皇は、「各自がそれぞれの貢献をもって一緒に困難に立ち向かうことで、わたしたちは世界、教会、家庭の中で共にいるということの価値を毎日発見することができるでしょう」、「わたしたちは互いを必要としており、それはわれわれの人生で愛が最も大切であること、また自分たちの周りにどれほど善い人たちがいるかを教えてくれるでしょう」と語られた。

 同時に教皇は、わたしたちの限界や困難にも関わらず、主がわたしたちを愛しておられること、また、その御目にわたしたち一人ひとりがかけがえのない存在に映っていることを、決して忘れないようにと願われた。

 教皇は、常に希望を生き生きと保ち、わたしたちの側からも、疲れることなく、自分の人生を他者への贈り物としていこう、と皆を温かく励まされた。

05 9月 2024, 15:01