教皇、パプアニューギニアの子どもたちと交流
教皇フランシスコは、パプアニューギニア訪問2日目、9月7日(土)午後、子どもたちとの出会いを持たれた。
教皇と子どもたちの集いの会場となったのは、ポートモレスビー市内の「カリタス・テクニカル・セカンダリースクール」。同校は、イエスのカリタス修道女会によって、1995年に創立された。
この日、同校の体育館で行われた集いには、貧しい子どもたちや、障害児を中心に、およそ900人の児童が参加した。
これらの子どもたちは、恵まれない困難な環境に置かれた子どもたちに手を差し伸べる「ストリート・ミニストリー」や、障害者に奉仕する「カラン・サービス」などの支援を受けている。
子どもたちに囲まれた教皇は、コーラスや民族衣装による伝統のダンスの歓迎を受け、代表の児童の問いに答えるなど、交流の時を過ごされた。
「なぜわたしは他の人たちとは違うのですか」という質問に対し、教皇は「なぜなら、わたしたちの誰一人、他の人と同じでないからです。わたしたちは皆、神様の前では唯一の存在だからです」と答えられた。
同時に、「すべての人に希望はあるのか」という問いかけに、「世界でわたしたち一人ひとりが、他の人にはできない一つの役割と一つの使命をもっています。たとえ苦労をしのんでも、一人ひとりに異なる形で、大きな喜びが与えられるのです」と話された。
また、「どうしたらこの世界をもっと美しく、幸せにできますか」という問いに、教皇は「神様と兄弟たちを心から愛することを毎日学ぶことによってです。学校においてもですが、できる限りのことを、よりよい方法で学び、わたしたちがいただいた恵みと能力を育て、それをより良く磨くために、与えられたあらゆる機会に勉強し努力することを通してです」と語られた。
教皇は参加者らに祝福を与えられた後、子どもたちから贈り物を受け取り、一人ひとりと言葉を交わされていた。