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東ティモール:教皇「喜びをもって前進し、先人の記憶を忘れない」

教皇フランシスコは、東ティモール訪問の最終日、若者たちとの集いを行われた。

 教皇フランシスコの3日間の東ティモール訪問は、9月11日(水)、最終日を迎えた。

 同国を出発する前に、教皇は首都ディリで若者たちとお会いになった。

 教皇との出会いのために、会場となった市内のコンベンションセンターには、ホール内に約千人、外におよそ2千人の青少年が集った。

 教皇は若者たちへの言葉を、原稿を用いずに対話を交えた形式で行われた。

 この中で教皇は、東ティモールでは、人口の多くを占める若者たちの存在がこの地をいのちと希望と未来で満たしている、と語られた。

 教皇は若者たちに信仰の情熱を失わないように希望されると同時に、麻薬など「一時の幸せ」を売り、若者たちを失望に突き落とす「幸福の商人たち」に注意するように促された。

 若い喜びをもって前進するようにと、教皇は参加者らを励ます一方で、この国の基礎を多くの犠牲を払い築き固めた先人たちの記憶を決して忘れないようにと願われた。

 若者たちは夢を見るべき、と述べた教皇は、その若者たちに知恵を与えるのは、歴史を先に歩んだお年寄りたちであると指摘。高齢者と子どもたちを国の宝として大切に守るようにと招かれた。

 教皇は、市内を移動しながら深く心に触れたことは、この国の若者たちの姿と、人々の微笑みであると話した。

 この微笑みに満ちた国は、英雄心と信仰と殉教者の驚くべき歴史、特に赦しと和解の歴史を持っていると教皇は述べつつ、すべての歴史の中で、最も赦し、最も和解できた人はイエスであると強調。

 イエスはわたしたちの一致を望んでおられる、と話した教皇は、若者たちに和解と兄弟愛への努力を託された。

11 9月 2024, 08:38
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