教皇、イスラエル元首相とパレスチナ元外相を迎えて対談
教皇フランシスコは、イスラエルのオルメルト元首相とパレスチナのキドワ元外相らと対談された。
ロベルト・チェトラ、リンダ・ボルドーニ
教皇フランシスコは、10月17日、イスラエルのエフード・オルメルト元首相と、パレスチナのナセル・キドワ元外相をバチカンに迎え、共に対談された。
教皇との対談には、同元首相、同元外相のほか、平和運動団体の代表らが同席した。
オルメルト元首相は対談後、「重要で感動的な会談だった」とバチカンのメディアのインタビューに答えた。
同首相は、教皇はこの対話の中で中東における平和への取り組みに特別な関心を示し、毎日紛争の状況を追い、ガザのキリスト教徒と連絡を取っていると語っていた、と述べた。
キドワ元外相は、オルメルト元首相と共に、この日教皇に、即時停戦と、ハマスにまだ拘束されているイスラエル人の人質の解放と同時に行われるべきイスラエルに収監されているパレスチナ人受刑者の釈放、平和のうちに分割された2国家を成立させるための交渉の再開を盛り込んだ、ガザの平和のための提案を示したと述べた。
また、同元外相は戦争を終結させ、1967年の国境線に基づき、2つの国家の共存と、2つの民族間の和平を達成することは、われわれの使命として重要なことと話し、ヨルダン川西岸地区をめぐるオルメルト元首相の提案と、ガザ地区での即時停戦の急務の必要性に同意を示した。
さらに、キドワ元外相は、代表団は教皇との対話で、エルサレムとその地位、統治のあり方という「人類全体にとって重要な問題」に言及したと語った。
18 10月 2024, 15:28