教皇、平和を願うロザリオの祈り、聖マリア大聖堂で

教皇フランシスコは、ローマの聖マリア大聖堂で、平和を願うロザリオの祈りをとり行われた。

 教皇フランシスコは、10月6日(日)午後、ローマの聖マリア大聖堂で、平和を願うロザリオの祈りをとり行われた。

 この祈りの集いは、今月2日にバチカンで行われた「シノドス第16回通常総会・第2会期」の開会ミサの中で、教皇自らが開催を望まれたもの。

 聖堂内はシノドス関係者らをはじめ、ローマ教区の信者たちでいっぱいになった。

 本廊の天蓋の前には、今回の集いのために、同聖堂に古くから伝わるイコン「サルス・ポプリ・ロマーニ」(ローマ人の救い、の意味)が据えられた。参加者らはこの聖母子画を前に、ロザリオの祈りを世界の平和のために捧げた。

 ロザリオの祈りの終わりに、教皇は聖母の取り次ぎのもとに、人々の苦しみに対する神の憐れみを求めた。

 教皇は、「わたしたちの叫びを聞き入れてください」と聖母に呼びかけつつ、「不正義に押しつぶされ、戦争に破壊されたこの時、わたしたちを助けに来てください。親しい人の死を嘆く人たちの苦悩に満ちた顔から涙をぬぐってください。わたしたちの心から暴力という武装を解いてください」と祈った。

 そして、憎しみをあおる者を回心させ、死をもたらす武器の轟音を止め、人の心に巣食う暴力を消し、国を治める人々の平和の計画に霊感を与えてくださるよう、「平和の元后」である聖母を通し、神に向かって祈りを上げられた。

07 10月 2024, 12:05