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シノドス第16回通常総会・第2会期:バチカンで開会ミサ

「シノドス第16回通常総会」第2会期が、バチカンでミサと共に開会した。

 「共に歩む教会のため − 交わり、参加、そして宣教」をテーマにした「シノドス第16回通常総会」の第2会期が、10月2日、荘厳なミサと共に開幕した。

 この朝、バチカンの聖ペトロ広場で教皇フランシスコによってとり行われた開会ミサには、枢機卿、司教、司祭、助祭、修道者、信徒代表など、同シノドスの参加者はもとより、およそ2万5千人の巡礼者らが参列した。

 典礼暦で「守護の天使」を記念したこの日、教皇はミサの説教で、第一朗読『出エジプト記』(参照23,20-23)において、神が、約束の地を目指して歩む民に、ご自分が遣わす「天使の声」に聞き従うようにと命ずる箇所を提示。

 シノドスもまた一つの歩みであり、そこで神はわたしたちの手に偉大な民の歴史と夢と希望を託され、わたしたちは同じ信仰を持つ兄弟姉妹たちと共に、神がお望みになる場所へたどり着くための道を見極めることになるが、どうしたら「天使の声」に耳を傾けることができるだろうか、と問われた。

 教皇は、祈りとみことばの光のもとに、聖霊の助けをとおして、教会に語りかける神の「声」と共に、人々の「声」に、すなわち、考えや、望み、提案に耳を傾ける大切さを強調。

 シノドスは議会ではなく、交わりのうちに傾聴し合う場所であり、そこでは兄弟たちの益になるよう神から与えられたもののエコーとして、すべての言葉に感謝と素直さをもって聞き入る必要がある、と話された。

 わたしたちの間に、経験豊かで、力強い考えや、優れた直感を持った卓越した人々が多くいることは、一つの豊かさであり、わたしたちの刺激の源である、と教皇は述べつつ、しかしながら、これらの恵みを、時には緊張を緩め、ひざまずき、温かい抱擁のように互いに与え合う能力と一致させる必要がある、とも話された。

 実際、抱擁し、守り、いたわり合うことは、教会の本質の一部であると述べた教皇は、「平和的で開かれた場所」、母の腕の中にいる子や、父に抱き上げられ頬ずりされた子のように感じることができる場所としての教会を、まずはそれぞれの心の中に持たなければならない、と説かれた。

 「いったいだれが、天の国でいちばん偉いのでしょうか」と尋ねる弟子たちを前に、イエスが一人の子を呼び寄せ、彼らの中に立たせ、「この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。わたしの名のためにこのような一人の子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである」(参照 マタイ18,1-5)と言われたエピソードを教皇は引用。

 イエスはわたしたちの会議においても、テーブルの真ん中に子供を立たせ、わたしたちが自らに託された使命に相応しい者となるためには、小さき者となり、謙遜に互いのありのままを受け入れ合うことが唯一の道であると思い出させてくださる、と話された。

02 10月 2024, 17:49