バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿 バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿 

パロリン枢機卿:トランプ氏に祝意「分極化の克服」祈る

バチカンの国務長官パロリン枢機卿は、米国の大統領選に勝利したトランプ氏に祝意を表明した。

 バチカンの国務長官、ピエトロ・パロリン枢機卿は、米国の大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏に祝意を表明した。

 11月7日、ジュネーブ条約採択75年をめぐる会議のために、ローマのグレゴリアン大学を訪れていたパロリン枢機卿は、バチカンのメディアに対し、米国大統領選の結果を受けてコメントした。

 パロリン枢機卿は、「トランプ氏の次期大統領としての任務に向け、聖書において治世者の主要な徳である賢明さを豊かに祈りたい」と述べた。

 また、同枢機卿は、トランプ氏が「米国全体の大統領として働き、今日明らかに感じられる分極化を克服することを祈っている」と話した。

 そして、教皇庁の名において、同枢機卿は、「新大統領が世界の流血の紛争の緊張を和らげ、平和をもたらす要素となることを願っている」と語った。

 トランプ氏が大統領選勝利後、パームビーチのコンベンションセンターで、「戦争を始めるのではなく、止める」と言ったことについて、パロリン枢機卿は「そう願う」と繰り返し、「トランプ氏でさえも魔法の杖は持っていないと思うが、戦争を止めるには多くの謙遜と、応じる力と、一部の利害ではない、人類に対する全体的な関心が必要」と話した。

08 11月 2024, 16:10