教皇:ガザの状況が「ジェノサイドの定義に当てはまるか調査を」
2025年の聖年を前に、教皇フランシスコの新しい本が、11月19日(火)、イタリア、スペイン、ラテンアメリカで、続いて他の国々で発表される。この中で、教皇は戦争の避難民の状況について語りながら、パレスチナの飢餓について触れている。
Vatican News
教皇フランシスコは、2025年の聖年を前に、新しい本『希望はあざむかない。より良い世界を目指す巡礼者たち(仮訳)』(原題:“La speranza non delude mai. Pellegrini verso un mondo migliore”、監修:Hernán Reyes Alcaide、出版:Edizioni Piemme)を発表される。
その一節で、教皇はガザの状況に言及し、そこで起きたことに対し調査を望まれている。
同書の中で、教皇は戦争の避難民たちの受け入れについて語りながら、「中東において、ヨルダンやレバノンのように扉を開いた国々は、地域の紛争から逃れる無数の人々の救いであり続けている。わたしは特に飢餓が広がる中でガザを離れる人々を思う。この飢餓は、彼らの領土に食料や援助をもたらすことが難しい状況に直面する中で、パレスチナの兄弟姉妹たちを襲った」と述べている。
そして、教皇は「ある専門家たちによれば、ガザで起きていることは、ジェノサイドの特徴を持っているという。それが法学者と国際組織が表現する専門的な定義にあてはまるかどうかを注意深く調査する必要があるだろう」と続けている。
17 11月 2024, 18:15