菊地枢機卿ら、21人の新枢機卿の叙任式、バチカンで

東京教区大司教・菊地功枢機卿をはじめとする、21人の新枢機卿の叙任式が、教皇フランシスコによってとり行われた。

 教皇フランシスコは、12月7日(土)午後、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、公開枢機卿会議を主宰された。

 この中で教皇は、東京教区大司教・菊地功枢機卿をはじめとする、21人の新枢機卿の叙任式をとり行われた。

 叙任式で、教皇は緋色の帽子「ベレッタ」と、指輪、任命書を一人一人に手渡しながら、新しく迎えた枢機卿らの手を取り、温かく励まされた。

 任命書を渡す際に、教皇がローマの教会の中からそれぞれの枢機卿に象徴的に託す、「名義教会」の名が告げられる。

 教皇は、菊地枢機卿に、ローマ東南部のトッレ・マウラ地区の聖ヨハネ・レオナルディ(サン・ジョヴァンニ・レオナルディ)教会を名義教会として託された。

 叙任式の後、新枢機卿たちはバチカン宮殿内で、教会関係者や信徒たちからの表敬を受けた。

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 この公開枢機卿会議によって21人の新枢機卿が加わり、現在の枢機卿会のメンバーの総数は253人、このうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は140人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は113人となった。

 この日新枢機卿として叙任された21名のうち、教皇選挙の投票権を持つ80歳未満は20名、投票権を持たない80歳以上は、99歳のアンジェロ・アチェルビ枢機卿のみ1名。

 新枢機卿の大陸・地域別出身は、ヨーロッパ11名(イタリア5名、セルビア、フランス、ベルギー、リトアニア、ウクライナ、英国、各1名)、アジア3名(日本、フィリピン、インド、各1名)、アフリカ1名(コートジボワール)、北アメリカ1名(カナダ)、南アメリカ5名(ペルー、アルゼンチン、エクアドル、チリ、ブラジル、各1名)。

 今回の枢機卿会議で、枢機卿の出身国として、アルジェリア、オーストラリア、エクアドル、イラン、セルビアの5ヵ国が新しく加わった。

 枢機卿会の中で修道会に属する枢機卿は66人、うち、80歳未満は36人、80歳以上は30人。これらの枢機卿たちの所属修道会の数は28。今回、その中には菊地枢機卿とネメット枢機卿が所属する神言会が新たに加わっている。現在、最も多くの枢機卿が所属する修道会はサレジオ会で、11名を擁している。

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 2024年12月7日の公開枢機卿会議において、教皇フランシスコより新たに枢機卿として叙任された21名は次のとおり(儀式における発表順・敬称略、()内は出身国、所属修道会)。

 -アンジェロ・アチェルビ(99)、教皇大使(イタリア)
 -カルロス・グスタボ・カスティージョ・マッタソリオ(74)、リマ大司教(ペルー)
 -ビンセンテ・ボカリク・イグリク(72)、サンティアゴ・デル・エステロ大司教、アルゼンチン首位司教(アルゼンチン、聖ビンセンシオの宣教会)
 -カブレラ・ヘラルド・カブレラ・ヘレラ(69)、グアヤキル大司教(エクアドル、フランシスコ会)
 -フェルナンド・ナタリオ・チョマリー・ガリブ(67)、サンティアゴ・デ・チレ大司教(チリ)
 -菊地功(66)、東京大司教(日本、神言会)
 -パブロ・ビルヒリオ・シオンコ・ダビド(65)、カローカン司教(フィリピン)
 -ラディスラウ・ネメット(68)、ベオグラード−スメデレヴォ大司教(セルビア、神言会)
 -ジャイメ・シュペングラー(64)、ポルト・アレグレ大司教(ブラジル、フランシスコ会)
 -イグナス・ベッシ・ドグボ(63)、アビジャン大司教(コートジボワール)
 -ジャン・ポール・ベスコ(62)、アルジェ大司教(フランス、ドミニコ会)
 -ドミニク・ジョゼフ・マチュー(61)、テヘラン–イスファハン大司教(ベルギー、フランシスコ会)
 -ロベルト・レポレ(57)、トリノ大司教(イタリア)
 -バルダッサーレ・レイナ(54)、ローマ教区教皇代理司教(イタリア)
 -フランシス・レオ(53)、トロント大司教(カナダ)
 -ロランダス・マクリクカス(52)、教皇直属聖堂サンタ・マリア・マッジョーレ協働主席司祭(リトアニア)
 -ミコラ・ビチョク(44)、ウクライナ人のためのメルボルン・セント・ピーター・アンド・ポール教区(ウクライナ、レデンプトール会)
 -ティモシー・ピーター・ジョゼフ・ラドクリフ(79)、神学者(英国、ドミニコ会)
 -ファビオ・バッジョ(59)、教皇庁総合的人間開発省・移民難民部門・次局長(イタリア、聖カルロ宣教会)
 -ジョージ・ジェイコブ・クーバカド(51)、教皇庁国務省・教皇司牧訪問責任者(インド)
 -ドメニコ・バッタリア、(61)ナポリ大司教(イタリア)

菊地功枢機卿
菊地功枢機卿
07 12月 2024, 21:26