城壁外の聖パウロ大聖堂で聖年の扉開く
ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で、聖年の扉が開かれた。これによりローマの4つの教皇直属バシリカのすべての「聖なる門」が開いた。
1月5日(日)、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)で、聖年の扉が開かれた。
ローマのアウレリアヌス城壁からおよそ2km外側、オスティア街道沿いにある、城壁外の聖パウロ大聖堂は、使徒聖パウロが殉教後埋葬された場所に、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世が教会を建て、324年に献堂したものを起源とする。
その後、皇帝テオドシウス1世により386年に着手され、390年に献堂されたバシリカは、時代ごとの改築・改装を経ながらもその形を伝え続けたが、1823年の火災で大部分が焼失することになった。教皇レオ12世が再建を開始し、ピオ9世の在位中1854年、焼失以前の形にほぼ忠実な聖堂が完成、献堂式が行われた。
2025年の聖年を迎え、大聖堂の「聖なる扉」を開く儀式が、5日、主席司祭ジェームズ・マイケル・ハーヴェイ枢機卿によってとり行われた。
祈りに続き、ハーヴェイ枢機卿は「これは主の扉[…]正義の扉を開けてください[…]」との言葉と共に、扉を静かに押し開いた。
ハーヴェイ枢機卿を先頭に、代表の人々が扉をくぐり入堂した後、ミサが捧げられた。
説教で同枢機卿は、二千年にわたり主イエスの復活を告げながらこの世の道々を歩んできた教会共同体の一員として自らを感じ、先人たちの信仰をたどりつつ霊的な旅を開始して欲しいと、信者らに呼びかけた。
この日、城壁外の聖パウロ大聖堂の「聖なる扉」が開いたことで、ローマの4つの教皇直属バシリカのすべての聖年の門が巡礼者たちに開かれた。
05 1月 2025, 20:43