アマート枢機卿逝去、高山右近列福式司式のため来日
教皇庁列聖省元長官アンジェロ・アマート枢機卿が、2024年12月31日、86歳で亡くなった。同枢機卿は、2017年2月に来日、高山右近列福式を司式した。
教皇庁列聖省元長官アンジェロ・アマート枢機卿が、2024年12月31日、86歳で亡くなった。
アマート枢機卿は、1938年、イタリア南部モルフェッタに生まれた。1953年、サレジオ会に入会。1962年、終生誓願。1967年司祭叙階。教皇庁立グレゴリアン大学で神学を修めた後、当時の教皇庁キリスト教一致事務局より、ギリシャに派遣され、ギリシャ正教の世界とその神学に触れた。ローマに戻り、教皇庁立サレジオ大学神学部で教鞭を取り、学部長や副総長を務めた。
教皇庁教理省、キリスト教一致推進評議会、教皇庁立国際マリアン・アカデミーの各顧問を経て、1999年、教皇庁立神学アカデミー事務局長、紀元2000年の大聖年の神学歴史委員会メンバー。
2002年に教理省局長となり、2003年に司教叙階。
2008年、列聖省長官。2010年、枢機卿に任命された。
2018年まで列聖省長官を務めたアマート枢機卿は、2017年2月に来日し、高山右近の列福式を司式した。
教皇フランシスコは、アマート枢機卿の訃報に接し、サレジオ会関係者に弔電をおくられた。
この中で教皇は、「聖ヨハネ・ボスコの霊的な子として、人間的繊細さと寛大さをもって福音と教会に奉仕した」アマート枢機卿を思い起こし、神の「目覚めた良い僕」である同枢機卿の冥福を、扶助者聖母と、アマート枢機卿が列聖・列福に関わったすべての聖人・福者に託して祈られた。
1月2日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、アマート枢機卿の葬儀ミサが枢機卿会の主席ジョヴァンニ・バッティスタ・レ枢機卿によって司式され、この中で教皇は告別の祈りを行われた。
03 1月 2025, 16:23