3月の教皇の祈りの意向:「危機に瀕する家族」のために
カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。
2025年3月は、「危機に瀕する家族」のために、次のように祈る。
「関係が壊れてしまった家族が、たとえ違いがあっても、ゆるし合うことで互いの賜物を再発見し、傷をいやすことができますように」。
毎月の祈りの意向と共に発表されるビデオは、「教皇による祈りの世界ネットワーク」によって配布されている。今月のメッセージは、教皇フランシスコが今年2月14日に入院される以前に録音された。
教皇は、このビデオの中で次のように述べている。
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誰もが美しい、完璧な家庭を夢見ます。しかし、完璧な家庭は存在しません。すべての家庭はそれぞれの問題と共に、大きな喜びを持っています。
家族の中では、一人ひとりに価値があります。他のメンバーと異なることで、それぞれが唯一の存在です。しかし、その違いが争いや痛ましい傷をもたらすこともあります。
そこで、傷ついた家族をいやすための最高の薬は、ゆるしです。
ゆるすとは別のチャンスを与えるということです。神はそれをわたしたちに絶えず行ってくださいます。神の忍耐は無限です。わたしたちをゆるされ、再出発させてくださいます。ゆるしによって家族は常に新たにされ、希望をもって前を見つめられるようになります。
たとえ、わたしたちが望む「ハッピーエンド」が無理な時でも、神の恵みは、悲しみや、特に恨みから解放するために、わたしたちにゆるす力を与え、そして、それが平和をもたらします。
祈りましょう。関係が壊れてしまった家族が、たとえ違いがあっても、ゆるし合うことで互いの賜物を再発見し、傷をいやすことができますように。