教皇「聖年に主の解放の言葉が全教会に響くように」
教皇フランシスコは、内赦院のセミナー参加者にメッセージをおくられた。
教皇フランシスコは、3月27日、内赦院のセミナー参加者にメッセージをおくられた。
内赦院は教皇庁の裁判所の一つで、特に良心問題や、免償(教会の与える有限の罰の償いの免除)に関する問題を扱う。
復活祭を前に、回心し、悔い改め、神のいつくしみを受け入れるべき時であるこの四旬節、内赦院が主催するセミナーが今年もバチカンで開かれた。
内赦院関係者およびローマの教皇直属大聖堂の聴罪司祭らが参加するこのセミナーでは、「ゆるしの秘跡」をテーマに考察や黙想が行われる。
教皇はセミナー参加者に向けた言葉で、聖年の巡礼者たちとゆるしの秘跡をとり行うことは大きな恵みであると強調。
そのためにも、自分たち自身がまず何よりも神のゆるしの対象であることを忘れないようにと指摘されている。
そして教皇は、「祈りの人」となり、祈りの中からイエスの御業の延長としてのゆるしの秘跡の本質を汲み取るようにと聴罪司祭らを励まされている。
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない」(ヨハネ8,11)。
聖年において、主のこの解放の言葉が、人々の心の刷新と、神との和解、兄弟愛に基づく新しい関係の構築のために、全教会に響くことを教皇は願われた。
最後に、皆が渇望する平和もまた、決して欺かない希望と同様に、神のいつくしみから生まれると教皇は説かれている。
28 3月 2025, 14:20