バチカンで人工知能ワークショップ開催
2月26日から28日まで、バチカンで人工知能をめぐるワークショップが開かれている。
このワークショップは、教皇庁立生命アカデミーの主催によるもので、昨年2月、同アカデミー総会中に開かれたイベント「ロボット倫理学:人間、機械、健康」に続く企画として行われた。
前回の「ロボット倫理学」と今回の「人工知能」という二つのテーマを深めることにより、科学やテクノロジーの進歩と関連する倫理的問題を考えることを目的としている。
生命アカデミー議長のビンチェンツォ・パリア大司教は、「近年、生命アカデミーは最新テクノロジーに関心を示しており、2019年から2020年までの2年間、人工知能をめぐる倫理的および人類学的問題を考えてきた」と説明した。
これらのワークショップは、教皇フランシスコの促しに従い、「勇気と識別力をもって、科学やテクノロジーといった領域に入っていく」ことを目指している。
同ワークショップには、米マイクロソフトのブラッド・スミス社長、IBMのジョン・ケリー上級副社長、ダヴィッド・サッソーリ欧州議会議長、屈冬玉(チュー・ドンユィ)国連食糧農業機関(FAO)事務局長などが参加する。
また、教皇フランシスコは、バチカン宮殿よりストリーミングを通して、ワークショップ参加者にメッセージを送ることになっている。
26 2月 2020, 18:43