シノドス開催から2週間、スケジュール後半の作業続く
「共に歩む教会のため − 交わり、参加、そして宣教」をテーマに、バチカンで開催中の「世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会・第1会期」の討議と作業は、現在、全スケジュールの後半部に入っている
10月4日(水)から始まった同会議は、10月18日(水)、開催2週間目を迎えた。
会議では、先週13日(金)から17日(火)まで、討議要綱のセクションB「交わり、宣教、参加。共に歩む教会のための3つの優先課題」のうち、B2.「宣教の共同責任者。福音への奉仕のためにいかに賜物と課題を分かち合うか」をめぐり作業が続いた。
そして、18日(水)、テーマは討議要綱の最終項目、セクションB中の「B3.「参加、責任と権威の役割。共に歩む宣教的教会におけるプロセス、構造、制度」に移った。
同テーマにおける討議・作業は、21日(土)まで続き、その後、23日(月)より、29日(日)の閉会に向けた最終的なまとめの作業が行われていく。
このシノドスでは、新しい討議テーマに入る毎にミサが捧げられる。
最終テーマの討議が始まった18日午前、バチカンの聖ペトロ大聖堂の「司教座の祭壇」で、ヴィリニュス(リトアニア)の大司教、ジンタラス・グルサス師の司式でミサがとり行われた。
ミサの説教で同大司教は、ルカ福音書10章のイエスが72人を任命の上、派遣し、どこかの家に入ったら「この家に平和があるように」と命じたエピソードを取り上げた。
グルサス大司教は、イエスが言われる平和は、この世が与える平和ではなく、シャローム、神の御心から来る平和である、と話した。
神の平和は、いつくしみ同様、すべての人に与えられるものであるが、イエスは、それをすべての人が受け入れるわけでないことをご存じであった、と述べ、内的平和の恵みを得るには、まず神のいつくしみを求めなくてはならない、と説いた。