ウクライナ「平和サミット」:パロリン枢機卿、対話をアピール
スイスで先日開かれた、ウクライナの平和をめぐるサミットに、オブザーバーの立場でバチカンから国務長官パロリン枢機卿が出席した。
ウクライナが提唱する和平案をめぐり協議する「平和サミット」が、スイス中部ビュルゲンシュトックで、6月15日、16日の両日開催された。
この会議に、バチカンから国務長官パロリン枢機卿が出席、オブザーバーの立場から発言した。
16日に行われた発言で、パロリン枢機卿は平和のために「国際法の順守」と「各国の主権」はもとより、「当事者間による対話」の重要性をアピールした。
同枢機卿は、教皇フランシスコの名のもと、苦しむウクライナの人々への寄り添いを改めて示すと共に、教皇の平和のための絶えざる取り組みを強調。
国際社会が人道面、政治面での支援と仲介の方法を模索することで、ウクライナが推進し多くの国々が支持する外交努力が実ることを願った。
また、パロリン枢機卿は、教皇庁はウクライナとロシアの双方との接触を保つことに努力し、当事者双方にとって受け入れ可能で、被害者に益をもたらす、仲介に向けた取り組みの実現を助ける用意があると述べた。
侵攻から防衛するために膨大な努力を払うと同時に、正当かつ恒久の平和のために外交努力を続けるウクライナが入念に準備したこの「平和サミット」のグローバルな重要性を指摘した同枢機卿は、戦争終結のために、あきらめることなく、善意と信頼と創造性をもって努力を続けることの大切さを呼びかけた。
17 6月 2024, 17:08