教理省:ヴィガノ大司教に「シズマ」のため破門判決
教皇庁教理省は、駐米国元教皇大使、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教をめぐり、教皇と第二バチカン公会議の正当性を認めないとの理由により、破門の判決を下した。
元駐米国教皇大使、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教は、7月5日付で、教皇庁教理省より破門の判決を受け取った。
教理省は、「シズマ」(教会の分裂)を招く態度を告発されていたヴィガノ大司教をめぐり、教会法上の裁判の判決のため、7月4日、会議を開催。
その結果、同大司教の公的な主張が「教皇を承認し従うこと、教会のメンバーとの交わり、第二バチカン公会議の教えの正当性と権威を拒否する」ものであるために、「シズマに相当する罪と認められた」。
この判決は、7月5日に、ヴィガノ大司教に伝えられた。
ヴィガノ大司教は、ここ数年、教皇と第二バチカン公会議の正当性を認めない主張を繰り返していた。
破門制裁を受けた者は、感謝の祭儀やその他の秘跡の執行、秘跡の受領、準秘跡を授けること、他の典礼祭儀の挙行、これらの祭儀への積極的参加、教会の職務、任務等の執行、統治行為などが禁止される。
破門が意味するものは、悔い改めへと招く、薬としての処罰であり、その人が再び交わりへと戻ることを常に待つものである。
05 7月 2024, 17:12