「勇気をもって外へと羽ばたこう」教皇、エストニアの教会の福音宣教を励ます
教皇フランシスコは、9月25日午後、エストニア首都タリンでミサを捧げ、これによってバルト3国訪問を終了された。
教皇フランシスコは、バルト3国訪問の最終日、9月25日午後、エストニアの首都タリンでミサを司式された。
エストニアのカトリック共同体は小さいものであるが、タリン市内の自由の広場で行われた教皇ミサには、各地からおよそ1万人の信者らが駆け付けた。
教皇はミサの説教で、聖書朗読された創世記19章の、エジプトから脱出したイスラエルの人々がシナイ山に到着した場面に、エストニアをはじめ、すべてのバルト諸国の姿を重ね、
「歌う革命」やヴィリニュスからタリンまでつながれた「人間の鎖」など、人々の自由のための闘争を思い起こされた。
神はわたしたちの必要を知っておられる、と述べた教皇は、イエスはわたしたちとの出会いを通して、わたしたち一人ひとりの心の渇きを、イエスの清い、豊かな、力ある水でいっぱいに満たし、克服させてくださると話された。
信仰は、イエスはわたしたちの間に生きておられ、わたしたちを愛し、わたしたちの歴史にいつくしみをもって入って来られることを悟らせる、と教皇は述べ、神はその力と無限の創造をもって、悪から善を引出すお方であると語られた。
教皇は、雛を強く育てる鷲の親の姿を描きながら、神もわたしたちを見守りながら強く育て、わたしたちが怖れに打ち勝ち、勇気をもって外へと羽ばたくことを願われていると話し、無宗教者が多いエストニアにおける福音宣教を促された。
教皇は、神がエストニアと国民を見守り、聖なる国、司祭的な民として育ててくださるように祈られた。
このミサにより、4日間にわたるバルト3国訪問を終えた教皇は、同日夜、タリン国際空港から特別機でローマに向けて発たれた。
25 9月 2018, 19:15