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教皇フランシスコ 受難の主日のミサとお告げの祈り 2022年4月10日 バチカン・聖ペトロ広場 教皇フランシスコ 受難の主日のミサとお告げの祈り 2022年4月10日 バチカン・聖ペトロ広場 

受難の主日:教皇、復活祭の停戦を呼びかける

教皇フランシスコは、受難の主日の「お告げの祈り」で、「武器を置いて、復活祭の停戦に入るように」と呼びかけられた。

 教皇フランシスコは、4月10日(日)、バチカンで司式した「受難の主日」のミサの後半、「お告げの祈り」を唱えられた。

 祈りに先立つ説教で、教皇は、「神にできないことは何一つない」(ルカ1,37)という、主の天使がお告げの中でマリアに言った言葉を繰り返された。

 「神にできないことは何一つない。たとえ、終わりが見えない戦争、たとえ、毎日非武装の市民に対する残忍で冷酷な虐殺を目の当たりにする戦争であっても、それを止めるために、神に祈ろう」と教皇は招かれた。

 復活祭を前にしたこの日々、わたしたちは罪と死に勝利した主イエス・キリストを記念するための準備をしている、と述べた教皇は、その勝利は罪と死に対してであり、誰かに対してではない、と指摘。

 「それなのに、今日、戦争がある。なぜこの世の方法で勝とうとするのか、それは敗北をもたらすだけだ。なぜ神が勝つままにしないのか。キリストはわたしたちを悪の支配から解放するために十字架を背負われた。キリストはいのちと愛と平和が統治するために十字架上で死なれた」と説かれた。

 「武器を置いて、復活祭の停戦に入るように」と教皇は呼びかけつつ、「それは再び武器に弾を込め、戦いを再開するための停戦ではない。人々の善のために何らかの犠牲をも考慮した真の交渉を通して、平和に到達するための停戦である。瓦礫の上に旗を立てたところで、それはどういう勝利なのか」と語った。

 「神にできないことは何一つない」と述べた教皇は、「聖母の取り次ぎのもとに、神により頼もう」と、人々と共に「お告げの祈り」を唱えられた。

10 4月 2022, 16:32

お告げの祈り(アンジェルスの祈り)は、神の御子の受肉の永遠の神秘を思い起こす祈りです。この祈りは、朝の6時、正午、夕方18時頃の3回唱えられ、その時には、お告げの鐘が鳴らされます。アンジェルスの祈りと呼ばれるのは、ラテン語におけるこの祈りの冒頭の部分、– Angelus Domini nuntiavit Mariae – から採られています。この祈りは、イエス・キリストの受肉について語る3つの簡潔な本文と、3回のアヴェ・マリアの祈りからなります。お告げの祈りは、教皇によって、バチカンの聖ペトロ広場で、日曜日とカトリック典礼暦の祭日の正午に唱えられます。祈りの前に、教皇はその日の聖書朗読箇所などを観想する短い説教を行います、祈りの後には、巡礼者たちへの挨拶が続きます。
復活祭から聖霊降臨までは、お告げの祈りの代わりにアレルヤの祈りが唱えられます。これはイエス・キリストの復活を思い起こす祈りで、祈りの終わりには栄唱(グロリア)を3回唱えます。

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