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ウクライナ・マリウポリの破壊された住宅街 2022年4月29日 ウクライナ・マリウポリの破壊された住宅街 2022年4月29日 

聖母月:教皇「平和のためにロザリオの祈りを」

教皇フランシスコは「聖母月」5月に平和のためにロザリオの祈りを捧げるよう呼びかけられた。

 教皇フランシスコは、5月1日(日)正午、バチカンでレジーナ・チェリの祈りを信者と共に唱えられた。

 カトリック教会の伝統で聖母に捧げられた月、5月の始まりにあたり、教皇はこの集いで、毎日のロザリオの祈りを平和のために捧げるよう、すべての信者たちと教会共同体に願われた。

 「マリアの町」を意味する、ウクライナのマリウポリ、爆撃によって無残に破壊された同市に思いを向けた教皇は、現地の製鉄所に閉じ込められた人々の避難のために確実な人道回廊が準備されるよう、改めてアピールされた。

 「ウクライナの人々、特にお年寄りや子どもたちなど、弱い立場の人々の苦しみを思い、苦悩し、涙を流している」と述べた教皇は、「子どもたちが祖国から強制的に連れ去られているという恐ろしいニュースまでもが届くようになった」ことに憂慮を表された。

 「平和を本当に追求しているのか、武力と言葉のエスカレーションを避ける意志はあるのか、停戦のために手立てを尽くしているのか」と、教皇は「ぞっとするような人類の逆行を目の当たりにする中で、多くの苦悩する人々と共に」問いかけられた。

 「暴力の論理、武力の邪悪な連鎖に屈せず、対話と平和の道に入るように」と教皇は訴え、祈られた。

 

01 5月 2022, 15:27

レジーナ・チェリの祈りとは?

レジーナ・チェリ(アレルヤの祈り)は、4つの聖母の交唱(アンティフォナ)のうちの一つです。(この他の聖母のための交唱には、アルマ・レデンプトリス・マーテル、アヴェ・レジーナ・チェロールム、そして、サルヴェ・レジーナがあります。)

教皇ベネディクト14世は、1742年、これを復活節の間、すなわち復活の主日から聖霊降臨までの期間、お告げの祈り(アンジェルスの祈り)の代わりに、死に対する勝利のしるしとして起立して唱えるようにと定めました。

お告げの祈りと同様に、早朝、正午、夕方と、一日3回唱え、その一日を神とマリアに捧げます。

この古いアンティフォナは、伝承によれば、4世紀、または10世紀にさかのぼります。その普及については、13世紀半ばから記録され、フランシスコ会の聖務日課に挿入されたことが知られています。これは、4つの短い詩句からなり、それぞれがアレルヤで終わります。これは、信者が天の元后マリアに向けて、キリストの復活を共に喜ぶ祈りです。

教皇フランシスコは、2015年4月6日、復活祭翌日のレジーナ・チェリの祈りにおいて、この祈りを唱える際の心掛けについて語っています。

「わたしたちはマリアに向かって、お喜びくださいと言います。なぜなら聖母に宿られた方は、おことばどおりに復活されたからです。そして、わたしたちは、聖母の取り次ぎを願うのです。実際、わたしたちの喜びは、聖母の喜びを反映するものです。マリアは御子イエスの死と復活の出来事の静かな証し人です。
母の喜びを自分のものとする、子らの喜びをもって、この祈りを唱えましょう。」

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