ニカラグア:教皇、懲役や追放処置受けた教会関係者のため祈る
教皇フランシスコは、2月12日(日)、バチカンで行われた正午の祈りで、ニカラグアの情勢に言及された。
この集いで、ニカラグアの近況に深く心を痛められた教皇は、特に懲役26年の判決を言い渡されたマタガルパ教区のロランド・アルヴァレス司教(56)、また米国へ追放された多くの人々を憂慮をもって思い起こされた。
教皇は、同国で苦しんでいるすべての人々を思い、これらの人々のために祈ってほしいと信者らに呼びかけられた。
平和は真理、正義、自由、愛から生まれ、忍耐強い対話によって達成されると説きながら、教皇は、ニカラグアの政治責任者とすべての市民が誠実な平和の追求に心を開くよう、無原罪の聖マリアの取り次ぎをもって主に祈られた。
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ニカラグアでは、当局から政権に対し批判的であるとみなされた個人や団体への圧力や、逮捕、国外追放などが相次いでおり、教会関係者もまた例外ではない。
マタガルパ教区のアルヴァレス司教は、昨年8月19日、司教館から強制的に連れ出され、マナグアの自宅に監禁されていた。
その後、同司教は、司祭や、神学生、反体制の立場とみなされた政治家や市民ら222人と共に米国へ追放されることになったが、飛行機への搭乗を拒否したため、「国家に対する反逆」のかどで、懲役26年の判決を受けた。裁判は2月15日に開かれる予定であったが、先に判決が明らかになった。
アルヴァレス司教の他に、現在、グラナダ教区のマヌエル・ガルシア神父とホセ・ウルビーナ神父も懲役刑を受けている。
一方、共謀罪で懲役10年の判決を言い渡された5人の司祭、1人の助祭、2人の神学生は、追放され、米国に到着したという。