中東：教皇「武器は決して平和をもたらさない」
教皇フランシスコは、イスラエルとパレスチナ間に停戦を訴え、「武器は決して平和をもたらさない」、「すべての人間は尊い存在であり、平和に生きる権利を持っている」とアピールされた。
教皇フランシスコは、11月12日（日）、バチカンで行われた正午の祈りで、イスラエルとパレスチナ間に停戦を呼びかけられた。
イスラエルとパレスチナの非常に深刻な状況を毎日考えずにはいられない、と述べた教皇は、パレスチナとイスラエルの苦しむすべての人々に寄り添い、この暗い闇の時、これらの人々を抱擁し、彼らのために祈っていると話された。
「武器を収めてください。武器は決して平和をもたらしません。紛争をこれ以上ひろげてはなりません」と、教皇は停戦を改めてアピールされた。
ガザで負傷者を緊急に助け、市民を守り、疲弊した人々により多くの人道支援を届ける努力がなされるようにと教皇は願うと共に、子どもやお年寄りを含む人質たちの解放を訴えられた。
教皇は、「キリスト教徒も、ユダヤ教徒も、イスラム教徒も、いかなる民族、宗教に属する人も、すべての人間は尊い存在であり、神の御目には大切に映っている。すべての人間は平和に生きる権利を持っている」と話し、「人間であることの意味が、かたくなな心に打ち勝つことができるように、希望を失わず、疲れることなく祈り、働こう」と皆を招かれた。
12 11月 2023, 18:34
