教皇、ミャンマーに対話と和解をアピール
教皇フランシスコは、ミャンマーに対話と和解をアピールされた。
1月28日(日)の正午の祈りで、教皇は内戦の続くミャンマーの状況に憂慮を表された。
ミャンマーでの国軍によるクーデターから3年、抗議デモへの弾圧、軍事政権に対する少数民族武装勢力や民主派の武装組織の抵抗、戦闘拡大に伴う避難民の増加と、同国内では緊張と混乱が続いている。
この日曜の集いで教皇は、「ミャンマー国民の苦悩の叫びと武器の轟音が、人々を特徴づけていた微笑みにとってかわってから、3年が過ぎました」と、ここ数年のミャンマーの情勢を振り返った。
教皇は、「破壊の兵器が人間性と正義のうちに成長する道具に変わるように」と願う同国の司教らの声に一致したい、と思いを述べられた。
「平和とは一つの歩みです」と述べた教皇は、ミャンマーの地に兄弟的な和解が訪れるように、対話に向けて歩み、理解する態度を持つようすべての当事者を招かれた。
そして、すべての人に必要な人道支援が保証されることを望まれた。
教皇は、パレスチナ、イスラエルはもとより、戦闘中のあらゆる場所に同様のことを願いつつ、特に民間人に対する尊重を希望された。
また、教皇は、ウクライナでの戦争における、民間人をはじめとするすべての犠牲者たちを心に留められた。
教皇は「人々の平和の叫びに耳を傾けてください。人々は暴力に疲れ、戦争が止むことを願っています。戦争は人々にとって災害、人類にとって敗北でしかありません」と呼びかけられた。