教皇フランシスコ、2024年3月24日「受難の主日」のお告げの祈り バチカン・聖ペトロ広場 教皇フランシスコ、2024年3月24日「受難の主日」のお告げの祈り バチカン・聖ペトロ広場  (VATICAN MEDIA Divisione Foto)

教皇、モスクワのテロの犠牲者のために祈る

教皇フランシスコは、ロシアのモスクワ近郊で起きたテロの犠牲者のために祈られた。

 復活祭直前の一週間「聖週間」に入った3月24日(日)、教皇フランシスコは「受難の主日」のミサをバチカンでとり行われた。

 ミサの終盤に行われたお告げの祈りの際、教皇は先日ロシアのモスクワ近郊で起きたテロに言及。「卑劣なテロ攻撃」を非難すると共に、犠牲者を主の平安の中に委ね、遺族に神の慰めを祈られた。

 これらの非道な行為は、「殺してはならない」(出エジプト20,13)と命じられた神を冒涜するものと述べた教皇は、こうした行為を計画・実行した者たちの心を主が回心させてくださるようにと祈った。

 「イエスはエルサレムに謙遜で温和な王として入城された」と教皇は話しつつ、「イエスにわたしたちの心を開こう。イエスだけが敵意や憎しみ、暴力からわたしたちを解放してくださる。なぜならイエスはいつくしみと、罪の赦しだからである」と説かれた。

 「戦争のために苦しむすべての兄弟姉妹たちのために祈ろう」と呼びかける教皇は

特に度重なる攻撃が犠牲者と苦しみをもたらし、インフラ破壊により多くの人々が停電状態の中に置かれ、さらなる人道的被害が懸念されるウクライナに思いを向けられた。

 そして、ウクライナと同様に、ガザ地区、その他多くの紛争地域を忘れないで欲しいと願われた。

24 3月 2024, 18:25

お告げの祈り(アンジェルスの祈り)は、神の御子の受肉の永遠の神秘を思い起こす祈りです。この祈りは、朝の6時、正午、夕方18時頃の3回唱えられ、その時には、お告げの鐘が鳴らされます。アンジェルスの祈りと呼ばれるのは、ラテン語におけるこの祈りの冒頭の部分、– Angelus Domini nuntiavit Mariae – から採られています。この祈りは、イエス・キリストの受肉について語る3つの簡潔な本文と、3回のアヴェ・マリアの祈りからなります。お告げの祈りは、教皇によって、バチカンの聖ペトロ広場で、日曜日とカトリック典礼暦の祭日の正午に唱えられます。祈りの前に、教皇はその日の聖書朗読箇所などを観想する短い説教を行います、祈りの後には、巡礼者たちへの挨拶が続きます。
復活祭から聖霊降臨までは、お告げの祈りの代わりにアレルヤの祈りが唱えられます。これはイエス・キリストの復活を思い起こす祈りで、祈りの終わりには栄唱(グロリア)を3回唱えます。

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