対人地雷禁止条約発効25年:教皇、地雷被害者に寄り添い表明
教皇フランシスコは、対人地雷禁止条約の発効から25年を機会に、地雷の犠牲者のために祈り、被害者への支援と地雷除去に取り組む人々に感謝を述べられた。
対人地雷禁止条約(オタワ条約)の発効から、今年3月1日で25年を迎える。
同条約は、対人地雷の使用・開発・生産・貯蔵・保有・移譲等の禁止と地雷の廃棄等を定めたもので、1997年9月にオスロで起草され、同年12月オタワにて署名が行われた。そして、1999年3月1日に発効した。
教皇フランシスコは、2月28日(水)の一般謁見の席で、対人地雷禁止条約が発効してから25年を迎えることに言及。
対人地雷がいまだ子どもたちをはじめとする無実の人々の犠牲を出し続け、敵対状態が終わり何年も経ってからも人々に被害を与えている現実を指摘された。
教皇は、「人を欺く爆発装置」の無数の被害者に精神的な寄り添いを表され、地雷は戦争の冷酷な悲劇と、一般市民が払う犠牲を思い出させるもの、と語られた。
こうした中、教皇は地雷被害者への支援と、地雷除去に貢献するすべての人々に感謝を表明。これらの人々の仕事は、わたしたちの兄弟姉妹をいたわりつつ、平和のために働く者としての、普遍的召命に具体的に答えるものであると話された。
28 2月 2024, 12:03