教皇、ハンガリーとヨーロッパを聖母の保護に託す
教皇フランシスコは、4月30日(日)、訪問先ハンガリーで捧げたミサの後半、レジナ・チェリの祈りを唱えられた。
ミサ会場、ブダペスト市内コシュート・ラヨシュ広場からの日曜正午の祈りで、教皇はこの3日間の司牧訪問における、ハンガリーの政府、教会関係者、そして国民の温かい歓迎に、心からの感謝を表された。
また、教皇はこのミサに参加できなかった病者やお年寄り、また神への信仰や人生の希望を失った人々に、寄り添いと祈りを約束されると共に、駐ハンガリー外交団や、エキュメニカル使節、諸宗教関係者にもお礼を述べ、互いに出会い、支え合うことの大切さを強調された。
教皇は、ハンガリー国民に聖母の保護を祈ると共に、全ヨーロッパの信仰と未来を聖母の御心に託された。
ヨーロッパ大陸の平和を希求しつつ、教皇は、特に苦しむウクライナ国民とロシア国民に眼差しを注いでくださいと聖母に願われた。
教皇は、平和の元后マリアに、国々の責任者の心に平和構築の熱意を呼び起こし、若者たちに戦争ではなく未来の希望、死ではなく命、壁でなく兄弟愛に満ちた世界を与えてください、と祈られた。
そして、教皇はヨーロッパの教会が祈りの力を取り戻し、聖母の中に謙遜と従順、証しへの熱意、福音を告げることの素晴らしさを再び見出すことができるようにと祈願された。