マルタ訪問:教皇「戦争は冒涜、苦しむ人々を助けよう」
マルタ共和国訪問中の教皇フランシスコは、4月3日午前、首都バレッタ近郊のフロリアーナで、およそ2万人の信者らと共にミサを捧げ、その終わりに「お告げの祈り」を唱えられた。
2日間にわたる教皇のマルタ訪問も終わりに近づき、この日の午後に行われるハル・ファでの移民との出会いを残すだけとなった。
教皇は「お告げの祈り」の言葉で、マルタの政府、教会関係者、そしてすべての国民に、同国で受けた温かい歓迎と愛情に感謝を示され、「マルタの皆さんの明るく輝く多くの顔を忘れることはないでしょう」と話された。
また、教皇はマルタで出会ったキリスト教諸教会、諸宗教関係者にもお礼を述べ、互いに祈り合いましょう、と呼びかけられた。
「マルタには、神の民が息づいている」と述べた教皇は、信仰は喜びの中に育ち、恵みのうちに強められることを忘れずに前進して欲しい、と願われた。
そして、15年前に列聖されたジョルジョ・プレカ神父をはじめとする多くの聖性に倣い、神と人々に熱心に献身するよう励まされた。
最後に、教皇は若者たちに、人生で最も大切なもの、愛をもって人生を捧げるべきものとは何か、それはイエスである、と指摘。いつくしみの神、皆と共にいて、決して失望させることのない方、イエスを深く愛して欲しい、と希望された。
教皇は、いまだ爆撃の下にあり、人道危機の悲劇に苦しむウクライナを思いながら、平和のために祈ろう、と招かれた。
「この戦争は冒涜である」と再び述べた教皇は、苦しむ人々のためにたゆまず祈り、これらの人々を助けよう、とアピールされた。